NPOができるまで

ここでは特定非営利活動法人ヴェーダビージャムが設立されるまでを記録に残していきたいと思います。

2022年3月、鎌倉にて関東圏では4年ぶり、8回目となるアーユルヴェーダ博物館が開催されました。これはサトヴィックアーユルヴェーダスクールの佐藤真紀子先生が、20年以上インドを行き来しながら集められたアーユルヴェーダにまつわる資料や薬草などを展示する巡回型の博物館です。

「アーユルヴェーダは、すべての生き物の幸福を願う、清らかな気持ちから生まれ、痛みや苦しみから救いたいと願う、あたたかな心の医師達によって、長い間受け継がれてきました。単なるビジネスのツールではありません。そのような先達によって伝えられたものを、同じ気持ちで次の世代へ伝えたいと願うボランティアの皆様によって、鎌倉での展示会が開催されることを嬉しく思います。」(アーユルヴェーダ博物館開催にあたっての佐藤先生のご挨拶より)

こうした理念に賛同したボランティアスタッフが集まり、あれやこれやアイデアを出し合って企画しました。絵が得意な者は地図を書き、広告の経験のある者は広報を担当し、多くの人に知ってもらうためにチラシを作成して配布、ワークショップの内容を何度も精査し、そして開催にあたって快く会場を使わせてくださった北鎌倉の東慶寺さんへ沢山の方々に足を運んでいただきました。

開催中は展示スペースも連日大変な混み合いでしたし、満席の各ワークショップでは熱心に聞いてくださったり質問いただいたり、物販コーナーでは推薦する品物を手に取って買っていただきました。

この博物館ででた利益はインドのアーユルヴェーダ施設に寄付させて頂きました。現地では寄付したお金によって大切な牛舎を増設していると連絡をもらっています。

「アーユルヴェーダは、すべての生き物の幸福を願う、清らかな気持ちから生まれ、痛みや苦しみから救いたいと願う、あたたかな心の医師達によって、長い間受け継がれてきました。単なるビジネスのツールではありません。そのような先達によって伝えられたものを、同じ気持ちで次の世代へ伝えたいと願うボランティアの皆様によって、鎌倉での展示会が開催されることを嬉しく思います。」(アーユルヴェーダ博物館開催にあたっての佐藤先生のご挨拶より)

こうした理念に賛同したボランティアスタッフが集まり、あれやこれやアイデアを出し合って企画しました。絵が得意な者は地図を書き、広告の経験のある者は広報を担当し、多くの人に知ってもらうためにチラシを作成して配布、ワークショップの内容を何度も精査し、そして開催にあたって快く会場を使わせてくださった北鎌倉の東慶寺さんへ沢山の方々に足を運んでいただきました。

開催中は展示スペースも連日大変な混み合いでしたし、満席の各ワークショップでは熱心に聞いてくださったり質問いただいたり、物販コーナーでは推薦する品物を手に取って買っていただきました。

この博物館ででた利益はインドのアーユルヴェーダ施設に寄付させて頂きました。現地では寄付したお金によって大切な牛舎を増設していると連絡をもらっています。

こうやって時間と労力を注いで手を差し出したことが、誰かの笑顔につながり、新たに誰かの健康につながるという、大変貴重な経験でした。また、同じビジョンを持った人たちが集まって何かをしようとする時、そこには途方もないエネルギーが生まれ、1人では実現不可能な大きな結果を生み出せるのだと実感しました。

ヨーガもアーユルヴェーダもヴェーダという古代から先人たちが伝えてくれた知恵の集まりです。それは人間が共通して持てる知恵で、私たちの生活の説明書です。

ヴェーダのエッセンスをアーユルヴェーダ博物館の時と同じように、利益を追求するのではなく、あるがままに正しく伝えたい、それには特定非営利活動法人(NPO)という組織が最適だろうと感じたのは自然でした。

これがNPO法人への道の始まりです。

NPOは1人では設立できません。社員と呼ばれる同じビジョンを持ったメンバーが10人必要になります。そこからは実務で、どんな書類が必要で何を決めないといけないのか、何を目標としているのか、何故それがしたいのか、それはどんな分野で何が発揮されるのか、一つずつ文章にしていきます。法律に照らし合わせながら定款を作成しました。

2023年の1月に都庁を訪れて説明会に参加し、作成する書類を確認しましたが、月末に正式に書類を提出した際も何度も訂正箇所を指摘されました。NPOの設立には都道府県からの認証が必要ですので、まずは書類に不備がないかどうか詳しくチェックを受けます。申請書類が一旦受理されてからその内容は一般市民に1カ月間公開され点検を受けます。

軽微な書類の訂正を受けたのち、4月初旬に東京都から認証の通知が届きました。これを持って法務局へ法人設立の届を行い、約2週間後に設立が完了しました。ここで登記した謄本や法人としての印鑑などを持って、銀行口座の開設手続きと都庁への登記完了の報告を行いました。法人設立に関しての登録免許税が免除されるなど、NPO法人は税制で優遇される部分もありますが、このように書類を整えるには長い時間と手間がかかります。

こうして、ようやく特定非営利団体ヴェーダビージャムが生まれました。

ビジョンをこれから形にしていくには実績を積んでいかなくてはいけません。自分が健康で、家族が健康でなければ、社会も幸せに満ちてはいきませんので、一人でも多くの人が心身ともに痛みがなく毎日を暮らしていけるように、その一端を担える活動をしていきたいと思っています。