白湯(さゆ)は、やかんがひとつあれば今日から始められる、いちばん身近な習慣です。
でも、「白湯」と聞いて思い浮かべるものは、人によってずいぶん違うかもしれません。辞書を引くと、白湯とは「真水を沸かしただけの湯」(小学館デジタル大辞泉)とあります。定義はとてもシンプルで、温度も、沸かす時間も、細かくは決まっていません。
だからある人にとっては電子レンジで温めた一杯かもしれないし、別の人にとっては、やかんでコトコト沸かした一杯かもしれません。
白湯は「さゆ」「しらゆ」「はくとう」「パイタン」と読みが分かれ、読みによって意味が変わります。「パイタン」と読めば鶏ガラや豚骨を煮込んだ白濁スープを指します。同じ「白湯」の二文字でも、これだけ発想が割れる単語です。
雨に豪雨も霧雨もあるように、同じ「白湯」という言葉でも、思い描くものは実にさまざまです。
ところでアーユルヴェーダの世界に一歩入ると、この「白湯」がおどろくほど奥行きのあるものだと分かります。温めただけのお湯と白湯ははっきり区別され、沸かし方や温度に意味が与えられ、さらに古典には「煮詰めてつくる白湯」まで登場します。
このページでは、白湯の作り方とその先にある、アーユルヴェーダの古典に伝わる白湯の考え方までご案内します。