アーユルヴェーダって、「おでこにオイルを垂らすやつ」?
そう思った方にこそ、ちょっと聞いてほしい話です。
アーユルヴェーダは、食事や生活習慣、薬草、体の見方、心とのつき合い方までを含む、インドで長く受け継がれてきた暮らしの知恵です。
抽象的な概念の体系を持ちながら、目的はあくまで「実践」。日々の暮らしにどう活かすか、を大切にしています。
抽象的だけど、実践はとても具体的
ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)、オージャス、3つのグナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)——たしかに、感覚で直接つかみにくい言葉が並びます。むずかしそうに見えるのは当然です。 でも実践レベルになると、とてもシンプル。たとえば「なんだか落ち着かない」と感じる日には、
- 温かい白湯を、ゆっくり飲む
- ごま油で、手足をやさしくマッサージする
- 出来立ての、温かい食事をとる
こんな具体的な行動から始められます。抽象的な概念は、実践が後から補ってくれます。
「科学的じゃない」と言われることについて
アーユルヴェーダには現代科学的な検証が少ない、と言われることがあります。それはその通りです。
現代医学が「炎症」「代謝」といった概念を実験や統計で確かめていくのに対し、アーユルヴェーダはどちらかというと「おばあちゃんの知恵袋」に近い、哲学的・経験的な知識体系です。性質が違うだけで、優劣の話ではありません。
概念が抽象的で、インドとの文化的な距離もあって、なんとなく難しそう——そんな先入観で、なかなか身近にならないのが現状かもしれません。
まず「やってみる」、それから「学ぶ」
「興味はあるけれど、どこから学べばいいか分からない」。そんな声をよく聞きます。 私は個人的に、先に「具体的な習慣」を試してから「抽象的な概念」を学ぶ方が、ずっと腑に落ちやすいと思っています。 恋愛心理学も、誰かを好きになってドキドキしたり、フラれて泣いたり——そんな実体験がない人が読んでも、ピンとこないですよね。 それと同じで、
- 食事を軽くした日は、なんだか身軽だった
- 朝の白湯が、ほっとする時間になった
- 食前の生姜が、ちょっとした楽しみになった
こんな小さな実体験があると、あとからドーシャや消化の話が出てきても、「自分の感覚」として記憶に残ります。
毎日を自分で心地よく
特別な何かより、”いつもの自分でいられる感じ”。 その日々の心地よさを、自分の手でつくっていく。アーユルヴェーダは、そんな毎日の工夫がとても得意です。 むずかしく考えず、できるところから。まずは気軽に、暮らしに取り入れてみてください。
続けてみたい方
季節の食養生、毎日の過ごし方、簡単なセルフケアなど、毎週、暮らしにすぐ使えるヒントをInstagramでお届けしています。むずかしい知識はいりません。まずは気軽に覗いてみてください。