特集 01The Peshwa Capital
ペーシュワーの都を歩く
18世紀、インド亜大陸の政治の中心だった街。焼け残った城門と木彫の邸宅が、マラーターの栄華を静かに語る。

Oxford of the East
ムンバイから列車でわずか3時間半。デカン高原の上に開けたプネは、17世紀に英雄シヴァージーが少年期を過ごし、18世紀にはマラーター同盟の宰相「ペーシュワー」が亜大陸の政治を動かした古都である。焼け残った城門の前をいま、大学へ急ぐ学生と、ITパークへ向かうエンジニアのバイクが走り抜けていく。1821年創設のデカン・カレッジ以来「東のオックスフォード」と呼ばれ、老舗イラニカフェには教授と学生の議論が、旧市街のバザールには真鍮と絹の照りが、変わらず息づいている。歴史と若さが同居する、インドでいちばん「ちょうどいい」大都市——それがプネだ。
「焼け残った城門の前を、大学へ急ぐ学生とITパークへ向かうバイクが走り抜けていく。」
— PUNE IN NUMBERS —
約450万
市域人口
都市圏は約740万(2025年推計)
560m
デカン高原の標高
朝晩は涼しく過ごしやすい
3時間半
ムンバイから列車で
特急列車の目安
1821年
教育都市の起点
デカン・カレッジ創設。「東のオックスフォード」
全国1位
住みやすさ指数
経済白書Ease of Living Index(2025-26年版)
Contents
5つの切り口でプネを読む。気になる見開きから、図鑑の該当ページへ飛べます。
特集 01The Peshwa Capital
18世紀、インド亜大陸の政治の中心だった街。焼け残った城門と木彫の邸宅が、マラーターの栄華を静かに語る。
特集 02Museums & Stillness
ランプ、扉、楽器——日用の道具に宿る美。ガンディー幽閉の宮殿から瞑想の竹林まで、静けさを巡る。
特集 03Misal & Irani Cafés
ワダパウ、ミサル、イラニカフェ、甘めの味付けから激辛まで。学生街の胃袋は忙しい。
特集 04Into the Bazaars
トゥルシーバーグの路地に山積みの真鍮器、ラクシュミー・ロードの絹サリー。旧市街の買い物は宝探しに近い。
イメージ特集 05The Sahyadris
モンスーンの山城は雲の中。湖は満ち、丘は苔色に染まる。デカン高原の街から、緑の山へ小さな遠征を。
The Encyclopedia
史跡からバザールまで全47スポット。絞り込んで、気になる場所をしおりへ。
47 spots found
Editor's PickShaniwar Wada
1732年築、ペーシュワー(マラーター同盟宰相)の宮殿城塞。1828年の大火で殿舎を失った今も、鉄の棘を打った巨大な城門と庭園が旧市街に威容を残す。夜は音と光のショーが上演される。
夜のライトアップと音と光のショー(19:15頃〜)も一見の価値あり。

Lal Mahal
英雄シヴァージーが少年期を過ごした「赤い宮殿」の再建。1663年、ムガル武将シャーイスタ・ハーンを夜襲した伝説の舞台で、壁画が若き王の生涯を物語る。
シャニワール・ワーダーとセットで。
イメージVishrambaug Wada
1811年、最後のペーシュワーが建てた3階建ての邸宅。糸杉型に彫られたチーク材の柱と張り出しバルコニーが、マラーター木造建築の粋を今に伝える。
トゥルシーバーグ、ケルカール博物館と徒歩圏。旧市街散策の起点に。
イメージDagdusheth Halwai Ganpati
1893年、菓子商が亡き息子の供養に建立したガネーシャ寺院。約8kgの金で飾られた神像はプネで最も篤い信仰を集める。夕刻のアールティ(礼拝)は荘厳のひとこと。
8月末〜9月のガネーシュ祭は熱気の頂点。ただし大混雑を覚悟。

Pataleshwar Cave Temple
8世紀、一枚岩の玄武岩を掘り抜いたシヴァ神の石窟。都心の喧騒のすぐ下に、エローラに通じる様式の列柱と円形のナンディー堂が沈黙している。今も参拝が続く「生きた寺院」。
靴を脱ぐエリアあり。昼下がりの木陰は市内随一の涼しさ。

Parvati Hill
103段の石段を登ると、1740年代にペーシュワーが建てた寺院群と、プネ市街を一望するパノラマが待つ。夕暮れ、街に灯りがともる時間が最も美しい。
朝は地元の人のウォーキングコース。日中の炎天は避けたい。

Kasba Ganapati Temple
プネ最古のガネーシャ寺院で、市の守護神(グラームデーヴァター)として篤い信仰を集める。1600年代、シヴァージー・マハラージの母ジジャバイが建てたと伝わる。華やかさはないが、地元の人々の祈りが静かに満ちる、心温まる場所。新たな門出に祈りを捧げる寺としても知られる。
ガネーシャ祭では市内の練り歩きの先頭を務める、街の中心的存在。
Editor's PickイメージAga Khan Palace
1892年築、イタリア風アーチの優美な宮殿。1942年「インドを立ち去れ」運動の際にガンディー夫妻が幽閉され、妻カストゥルバはここで生涯を閉じた。緑の庭園に慰霊碑が立つ。
ガンディーの遺品展示は撮影ルールを現地確認。

Raja Dinkar Kelkar Museum
収集家ケルカール博士が生涯をかけて集めた、インドの暮らしの道具2万点超。ランプ、木彫の扉、楽器、檳榔子カッター——日用品に宿る美をこれほど濃密に見られる場所は他にない。
ムスタニー・マハルの再現室は必見。
イメージOSHO International Meditation Resort
思想家OSHOが遺した世界的な瞑想リゾート。竹林と黒大理石の建築のなか、ダイナミック瞑想などのプログラムに「参加」する場所。見学施設ではないが、隣接のOsho Teerth公園は無料で歩ける。
パスポート+ビザ原本必須。場内は栗色ローブ着用(購入・レンタル可)。

Pune-Okayama Friendship Garden
岡山・後楽園をモデルに造られた、アジア最大級と紹介される日本庭園。石灯籠と太鼓橋、池泉回遊の景色は、姉妹都市プネと岡山の友情の証。日本人ならどこか懐かしく、少し不思議な体験。
二部制の開園時間に注意。夕方の部が過ごしやすい。
イメージShinde Chhatri
マラーターの名将マハーダージー・シンデを祀る記念廟。アングロ・ラージャスターン様式の彫刻とステンドグラスが美しい、観光客の少ない隠れた名所。
朝の光が彫刻を最も立体的に見せる。
Editor's PickBedekar Tea Stall
1923年頃から続くミサル・パウの聖地。モスビーンズの辛カレーに揚げスナックを山と載せ、パンで受け止めるプネの看板料理を、行列の先で。バターミルクが救いになる。
辛さは本気。ターク(バターミルク)を先に確保すべし。
イメージVada Pav Stalls
スパイス香るポテトフリッターをパンに挟む「インドのハンバーガー」。屋台で₹15〜30、チャイと合わせて小腹の定番。揚げたてに緑チャツネをたっぷりが正解。
行列ができている屋台=回転が速く揚げたて率が高い。
イメージChitale Bandhu Mithaiwale
1950年創業、甘辛スパイスを渦巻きに巻き込んだ揚げ菓子バカルワディの代名詞。1日約6トンを製造するプネ土産の王様。ミルク菓子や乳製品も名高い。
バカルワディは軽くて日持ちする最強の土産。
イメージSujata Mastani
濃厚ミルクシェイクにアイスクリームを沈めたプネ発祥のデザート「マスタニー」の本家(1967年創業)。名は伝説の舞姫に由来。マンゴー・マスタニーが不動の一番人気。
食後ではなく「おやつの主役」として行くのが正しい。

Vaishali
1951年創業、FCロードの南インド軽食の殿堂。マイソール・マサラ・ドーサとSPDP(セヴポテトダヒプリ)、フィルターコーヒーを求めて、学生も教授も朝から行列を作る。
朝のドーサ+フィルターコーヒーが黄金コンビ。

Cafe Goodluck
1935年創業のイラニ(イラン系)カフェ。大理石のテーブルでブン・マスカ(バターたっぷりの丸パン)を千切り、甘いチャイに浸す——プネの朝の正装。キーマ・パウも看板。
ブン・マスカはチャイに浸してこそ完成する。

Kayani Bakery
1955年創業のパールシー系ベーカリー。バターの香りが崩れるシューズベリー・ビスケットとマワ・ケーキは名物。午後に売り切れる日も珍しくない。
支払いは現金のみ。小額紙幣を用意して午前中に。

Paashh
カルヤニナガルの一軒家に、サステナブルな服や雑貨のショップとオーガニック・カフェが同居する複合スペース。地元農家の有機食材を使い、季節で替わるメニューはシェフ監修。器や内装まで統一された空間で、落ち着いておしゃれな食事を楽しめる。
食事のあとは併設スタジオで、リネンやコットンの服・手仕事の雑貨めぐりを。

Durvankur Dining Hall
マラーティー・ターリーの名店として地元で愛されるダイニングホール。バクリやアムティ、季節の野菜のサブジが銘々の皿に並び、家庭の食卓の延長のようなおかわり文化を体験できる。
「マハーラーシュトラの食卓」章の家庭料理を一度に味わうならここ。

Katakirrr Misal
ミサル一本で勝負するチェーン店。辛さの段階を選べるので、本気の辛さに構える前の腕試しにもいい。
ミサル好きを名乗るなら、ベデカルとの食べ比べを。

We Idliwale
2019年にバネールの小さなイドゥリ店として開業し、いまは市内数店に広がった南インド料理店。名物のイドゥリやドーサに加え、ケララ・パロタや肉のカレー、ビリヤニまで揃う。店舗ごとにメニューの幅が異なるのも楽しい。
イドゥリ発祥の一皿から、パロタや肉料理まで。訪れる店舗で品揃えが変わる。

Dorabjee and Sons
1878年創業と伝わる、キャンプ地区のパルシー(ゾロアスター教徒)料理の老舗。豆と肉を煮込むダンサックなど、イラニカフェとも違うもうひとつのペルシア系食文化に出会える。
カヤニ・ベーカリーと同じキャンプ地区。食後の散歩とセットで。

Poona Guest House
90年以上プネの食文化を受け継ぐ老舗。数種のターリーに加え、プネリ・ミサルや蒸しモダックまで、代々伝わる家庭の味が揃う。かつてビームセン・ジョシーら名音楽家が舞台に立った、文化の拠り所でもある。
プネ料理の“基準”を知る一軒。月曜は文化イベントで休業。

New Poona Boarding House
1925年創業、プネ最古とされるマラーティー食堂(ボージャナーラヤ)。学生に滋味ある食事を、という志で始まった。マサラ・バート、ワラン、詰め茄子のバルリ・ワンギに、締めはシュリカンド。おかわり自由のターリーは今も行列必至。
昼どきは30〜40分待ちも。プネ最古の食堂の風格を。

Asha Dining Hall
1947年創業、デカン・ジムカーナの家庭的な菜食ターリー食堂。甘酸っぱいアムティ、豆のウサル、コシンビル(サラダ)。手頃で温かいもてなしが地元に愛されている。
アーユルヴェーダ章の起点・ホテルシュレーヤスに近いアパートの中にある。

Badshahi Lodging & Boarding
70年以上つづく、プネらしさそのものの食堂。石タイルの床に古い木の椅子と天井扇——昔ながらの佇まいで、おかわり自由のターリーを供する。ご飯、プルカ、乾・汁のサブジ、アムティにバターミルク付き。値段はその日のおかずで変わる。
入口でクーポンを受け取り、名前が呼ばれるのを待つ方式。

Shreyas
1966年創業、デカン・ジムカーナの名店。12種を超える品が並ぶ菜食ターリーはすべておかわり自由。ターリーピットやソルカディ、数種のファルサルまで、マハーラーシュトラの家庭料理を一皿で味わい尽くせる。
アーユルヴェーダ章の距離の起点「ホテルシュレーヤス」はこの店。

Gatti Chutney
立ち食いスタイル「ダルシニ」で、本場バンガロール流のイドゥリ・ドーサを気軽に。自然発酵の生地で焼きたてを、パームリーフの皿でさっと一枚。学生街の朝や小腹にちょうどいい、南インドのファストフード。
席は最小限。立ったままさっと食べるのが流儀。

Ginkgo Pune
2021年開業、コートルッド地区の本格和食店。かつおぶし・昆布・海苔を日本から直接仕入れ、11時間炊き出す豚骨スープの熊本とんこつラーメンや唐揚げ、寿司まで提供する。日本政府認定の「日本食普及の親善大使」でもある。
プネで恋しくなった和食欲を満たすなら。ラーメンと唐揚げが看板メニュー。
Editor's PickTulshibaug
旧市街の迷路のようなバザール。真鍮やステンレスの台所用品、礼拝具、アクセサリーが路地いっぱいに積み上がる。中心にはラーム寺院。土産探しはここが本丸。
真鍮のオイルランプや小皿は軽くて絵になる土産。値段交渉は笑顔で。

Laxmi Road
プネ最大の伝統的買い物通り。マハーラーシュトラ伝統の絹織パイタニー・サリーの名店と金銀宝飾店が連なる。眺めるだけでも布の博物館のよう。
平日午前(10〜14時)が比較的空いていて歩きやすい。
イメージFC Road
ファーガソン・カレッジ前に延びる学生街ストリート。古着、靴、アクセサリー、サングラスが手頃な値段で並び、老舗カフェ休憩と組み合わせるのが定番コース。
Vaishaliのドーサ休憩を挟むのが「東のオックスフォード」流。
イメージMG Road, Camp
英軍駐屯地に由来するコスモポリタンな商業地区。ブランド店と老舗ベーカリーが混在し、夕方の散歩と買い物にちょうどいい。カヤニ・ベーカリーもこの界隈。
旧市街とは別の顔。英領時代の街路樹と建築を眺めながら歩きたい。

Phoenix Market City
プネ最大級のショッピングモールのひとつ、ヴィマン・ナガル地区に建つ。ZARA・H&M・FabIndiaなどのアパレルから、アーユルヴェーダコスメのForest EssentialsやKAMA、映画館、フードコートまで何でも揃う。
暑い日でも快適。日本のモール感覚で過ごせる。

Amanora Mall
ハダプサル地区の大規模モール(アマノラ・タウンセンター)。美しい中庭や子供の遊び場もあり、ブランド店が多くゆっくり買い物を楽しめる。
中庭が居心地よい。家族連れにも。

Seasons Mall
IT地区マガルパッタシティ内にある比較的新しいモール。さまざまなショップや飲食店が入り、周辺で働く人々の憩いの場になっている。
マガルパッタ散策とあわせて。

Hong Kong Lane
FCロード近くの通りで、輸入雑貨や手頃なアクセサリー(バッグ、スマホケース、サングラス、帽子、財布など)が豊富。特に学生に人気の、賑やかなストリートショッピング。
値切り交渉も楽しんで。FCロード散策とセットで。

Mahatma Phule Mandai
旧市街の歴史的な市場(別名シヴァージー・マーケット)。野菜、果物、乾物、スパイスが所狭しと並び、地元の暮らしを垣間見られる。ゴシック風の市場建物そのものも見どころ。
活気ある生鮮市場。歴史的建築を見上げながら。

Neelam
ステンレス食器、圧力鍋、キッチン用品全般が揃う店。マハーラーシュトラの家庭で使われる調理道具や器を、みやげに探すのにうってつけ。
ターリー用の銘々皿や小鉢は軽くて実用的な土産。

Dorabjee's / Nature's Basket
高級スーパーマーケットの部類で、食料品や日用品の買い出しに便利。輸入品やオーガニック商品に力を入れる店舗もあり、滞在中の調達に重宝する。
グルメ章の老舗パルシー料理店「ドラブジー・アンド・サンズ」とは別の系統。

Star Bazaar
果物・野菜・食品から家庭用品、スパイスまで幅広く揃う一般的なスーパーマーケット(TATA系)。日常の買い出しに便利。
まとめ買いや日用品の調達に。
Editor's PickイメージSinhagad Fort
市南西30km、標高約1,300mの山上に残るマラーターの山城。「獅子の砦」の名は1670年の決死の奪還戦に由来する。雨季は雲海、冬は澄んだ展望。山上屋台のピトラ・バークリーが登頂の褒美。
麓のドナジェ村から徒歩登山も可(往復2〜3時間)。雨季は足元注意。
イメージMulshi Lake
市西方およそ35〜50kmのダム湖。サヒヤードリの山なみに囲まれ、モンスーン期は霧と滝と苔色の丘が織りなす、州内屈指のドライブ絶景となる。
公共交通は不便。終日チャーターでタムヒニ・ガート峠と組み合わせを。
イメージLonavala & Karla Caves
北西65km前後の高原保養地。雨季の滝と展望台、そして紀元前2世紀に遡るカールラー・バージャーの仏教石窟寺院。名物菓子チッキ(ナッツ飴)も忘れずに。
鉄道でもアクセス可。カールラー石窟のチャイティヤ窟は圧巻。
イメージRajiv Gandhi Zoological Park
市南部カトラジの動物園+蛇園。ベンガルトラやヒョウ、コブラ類を飼育し、家族連れの定番。園内は広く、電動カートも走る。
水曜休園に注意。朝の涼しい時間が動物も元気。
※ 料金・営業時間は2026年7月時点の調査に基づく目安です。改定が頻繁なため、訪問前に公式情報をご確認ください。
The Maharashtrian Table
名物店めぐりの一歩先へ——雑穀と豆が支える、この土地の日々のごはんを知る一章。
名物グルメの陰に、マハーラーシュトラの日々の食卓がある。主役はジョワール(モロコシ)やバジュラ(キビ)といった雑穀。粉に挽いて焼く素朴なパン「バクリ」とチャパティ、米、そしてダール(豆カレー)が食事の骨格をつくり、ピクルスやチャツネ、ヨーグルトが脇を固めます。
スパイシーで風味豊か——けれど毎日食べて飽きない。それがこの土地の家庭料理です。
Home Cooking — 家庭料理八選

— 01 —
Thalipeeth
数種の穀物の粉を混ぜて焼く、スパイシーなパンケーキ。バターやヨーグルトを添えて。
朝食・軽食

— 02 —
Batata Poha
干し米を水で戻し、ジャガイモとともに炒めた一皿。プネの朝はここから始まります。
朝食の定番

— 03 —
Pithla Bhakri
ひよこ豆粉の濃厚なカレー「ピタラ」を、ジョワール粉のパン「バクリ」で。素朴な滋味。
日常の食卓

— 04 —
Varan Bhaat
シンプルなダール(豆スープ)をごはんにかけ、ギーをたらして。家庭の味の原点。
日常の食卓

— 05 —
Amti
酸味と辛みのバランスが身上の、マハーラーシュトラ流の豆カレー。
日常の食卓

— 06 —
Matki chi Usal
モスビーンズ(ケツルアズキ)の煮込み。ドライからウェットまで幾つもの顔を持ちます。
日常の食卓

— 07 —
Alu chi Wadi
サトイモの葉にスパイス生地を塗って巻き、蒸してから揚げ焼きに。手仕事の前菜。
軽食・前菜

— 08 —
Puran Poli
チャナダールとジャガリの甘い餡を包んで焼く祝いのパラタ。祭りの章にも登場します。
祝い事
Where to Eat — 食べる場所の使い分け
Restaurant
各料理の専門店。特別な日や、新しい料理に挑戦したい日に。
Snack Centre
朝食・軽食向けの気軽な店。ポーハやワダ・パウはここで。
Mess / Khanaval
学生や働く人の「外食の家庭料理」。チャパティかバクリにサブジ、ダルライス。財布に優しい日常食。
Street Food
パニプリ、サモサ、ドーサ……路上の名脇役たち。加熱したての一品を選んで。
Hotel Dining
食事付きの宿泊プランも一般的。予算に応じて幅広く選べます。
Chai O'Clock — チャイの時間
街のリズムは、午前10時と午後3時のチャイの時間が刻んでいます。昼はターリー、午後はサモサやバジ——お腹と相談しながら、この波に乗ってみてください。
※ 屋台や食堂を利用する際の衛生の注意は「旅の知恵」章の「衛生・健康」をご覧ください。
Festivals
ガネーシャ祭からディワリまで——暦がひとめぐりする間に、街は何度も祝祭の色に染まります。祭りごとの「食卓」まで、まるごと味わうための一章。
Festival Calendar — 祭りの暦



— 祭 01 —
Ganesh Chaturthi
Festive Table

蒸しモダックUkadiche Modak
米粉の生地でココナッツ餡を包んで蒸す本命。生地が繊細で、もっとも難しい作り方とされます。
ラバ・モダックRava Modak
セモリナ粉で作り、型を使って成形する手軽な一品。家庭で気軽に作られます。
揚げモダックFried Modak
アタ粉(全粒粉)の生地で包んで揚げた、カリッとクリスピーなモダック。



— 祭 02 —
Holi
Festive Table

タンダーイThandai
ナッツとスパイスをミルクに合わせた、北インドで人気の冷たい飲みもの。暑気払いの一杯として親しまれています。
プーラン・ポーリPuran Poli
チャナダール(ひよこ豆)とジャガリ(含蜜糖)の甘い餡を包み、ギーで焼き上げた甘いパラタ。マハーラーシュトラの祝い事に欠かせません。
グジヤGujiya
コーヤ(濃縮ミルク)とナッツを包んで揚げた、半月型のお菓子。



— 祭 03 —
Dussehra
Festive Table

バサンディBasundi
ミルクを煮詰めてドライフルーツを加えた、濃厚でクリーミーなデザート。
プーラン・ポーリPuran Poli
ホーリーと同じく、祝い事の定番。甘い餡入りのパラタです。
カンダ・バジKanda Bhaji
玉ねぎに衣をつけて揚げたスナック。雨上がりのチャイのお供にも人気。
プーリー・バジPuri Bhaji
揚げパン「プーリー」とジャガイモのウェットサブジの、定番の組み合わせ。
アムラカンドAmrakhand
水切りヨーグルトの甘味「シュリカンド」にマンゴーを合わせた一品。
ベジ・プラオVeg Pulao
米と野菜をスパイスとハーブで炊き込んだ、香り高いごはん。



— 祭 04 —
Diwali
Festive Table

モティチュール・ラドゥMotichoor Ladoo
ベサン粉(ひよこ豆粉)の小さな揚げ玉をシロップに絡め、団子状に丸めたラドゥ。
ベーサン・ラドゥBesan Ladoo
ベサン粉・ギー・砂糖で作る、おそらくインドでいちばん人気のラドゥ。
シャンカルパリShankarpali
手軽に作れて、サクサク香ばしいひと口クッキー。
カランジKaranji
ココナッツ・砂糖・ナッツを詰めて半月型に成形し、揚げたお菓子。
アナルサAnarsa
米・ジャガリ・ポピーシードで作る揚げ菓子。米を3日間も水に浸す、手間ひまの結晶。
チャカリChakli
ブレンドした粉とスパイスの生地を、専用の器具で渦巻きに絞り出して揚げる伝統菓子。
※ 祭りの日程はヒンドゥー暦に基づくため、年によって前後します。渡航前に当年のカレンダーをご確認ください。
Learning Ayurveda
本誌だけの視点——プネは、伝統医学アーユルヴェーダを本場で学び、体験できる街でもあります。
プネは観光の街であると同時にアーユルヴェーダを本場で学び体験できる街でもあり、本誌の編集部が2018年に初めてこの地を訪れたきっかけもワゴリのパンチャカルマ病院で、市の東西には性格の異なる2つの拠点があります。

— 拠点 01 —
BSDT's Ayurveda Hospital
約63エーカーの敷地に、アーユルヴェーダ病院と西洋医学病院、寺院、薬局、牛舎、オーガニック農地までが同居する複合施設。「バラティヤ・サンスクリティ・ダルシャン・トラスト」が運営し、脈診で知られる医師のもとへ国内外から医学生も学びに訪れます。
ワゴリ(Wagholi)— 市の東 / 市内(デカン・ジムカーナ)から約20km
Vishwashanti Dham, Kesnand Rd, Wagholi, Pune 412207

— 拠点 02 —
Ayurvedgram
「癒しと健康をひとつの場所で」を掲げる通い型クリニック。大きな窓から光が入る開放的な空間の奥に、静かなトリートメントルームが並びます。脈診・処方から、アビヤンガやシローダーラなどの単発トリートメントまで、旅程に合わせて選べるのが持ち味。
バネール(Baner)— 市の西 / 市内(デカン・ジムカーナ)から約10km
High Street, Baner - Pashan Link Rd, Baner, Pune, Maharashtra 411069
ホテルシュレーヤス(Deccan Gymkhana)から
移動は配車アプリが確実。ワゴリへは渋滞込みで車40〜60分をみておくと安心です。
※ 滞在・施術の適否は現地医師の問診・診断によって判断されます。持病のある方は、渡航前にかかりつけ医にもご相談ください。
インドでパンチャカルマを受ける流れはパンチャカルマ滞在の流れで、費用の目安とあわせて解説しています。
本誌6章で紹介しているアーユルヴェーダグラムに滞在する、少人数(定員10名)の パンチャカルマ・プログラムです。現地は10月11日〜24日の14日間。
航空券・ビザ・旅行保険はご自身でご用意いただきます。参加の可否は現地医師の問診によって判断されます。
Practical Notes
アクセス、季節、移動、お金——出発前に読んでおきたい実用ページ。
Etiquette
衛生と安全、そして寺院や暮らしのマナー——現地の文化に敬意を払えば、旅はもっと心地よくなります。
※ 本ページは一般的な注意点をまとめたものです。体調や現地の指示に応じて、無理のない範囲でお過ごしください。
My Shiori
図鑑で「しおりに追加」したスポットが、ここに一冊にまとまります。ブラウザに保存されるので、次に開いたときもそのまま。
Your shiori is empty.
まだ何も入っていません。プネ図鑑で気になるスポットの「+ しおりに追加」を押すと、ここに自分だけのしおりができます。