アーユルヴェーダの体質という考え方
同じものを食べても、自分だけ胃が重い。夕方になると決まって甘いものが欲しくなる。人は平気なのに、自分だけ気候の変わり目に調子が狂う。アーユルヴェーダの体質を知ると、そんな景色が少し変わります。
「なぜ自分はこうなのか」に、はっきりした答えをもらえないまま過ごしてきた方は多いと思いますが、アーユルヴェーダにはこうした一人ひとりの傾向を読み解くための、古くからの考え方があります。それは、自分という生き物の「取扱説明書」を手にすることに近いものです。
体質とは優劣ではなく「性質」
アーユルヴェーダでは、人にはそれぞれ生まれ持った性質の傾向があると考えられてきました。動きが速く軽やかな性質、熱く鋭い性質、どっしりと安定した性質——これらは良い・悪いではなく、それぞれの個性です。
飽きっぽいのは欠点ではなく、ある性質の表れ。人と違うのは異常ではなく、自分の設計。この見方は、自分を責める材料を、自分を理解する手がかりへと変えてくれます。
「私はどのタイプ?」の前に知っておきたいこと
体質を知りたいと思うと、多くの人はまず「自分はどのタイプか」を当てようとします。無料の診断やチェックリストが数多くあり、手軽に試せます。
ただ、実際にやってみて、どうですか。
やるたびに結果が違う。どのタイプにも当てはまる気がする。診断結果と、自分が感じている自分が一致しない。
これは、あなたの答え方が悪いのではありません。アーユルヴェーダの体質には、そもそもいくつかの「読み方の難しさ」があります。
アーユルヴェーダの体質の見方
古典には、純粋にひとつの体質だけを持つ人はまれで、多くの人は複数の性質を併せ持つと記されています。つまり「あなたはこのタイプ」と一言で言い切れないのが、むしろ自然な姿です。
さらに、生まれ持った性質(本来の設計)と、いまの生活で一時的に傾いている状態は別のものとして扱われます。この二つが混ざると、「今の自分」を「本来の自分」だと思い込んでしまい、読み方を誤ります。
セルフチェックは、説明書の表紙をめくる第一歩としてはとても役立ちます。ただ、複数の性質をどう読むのか、いまの状態と本来の性質をどう見分けるのか——ここから先は、体系的に学ぶか、専門家の見立てが必要になる領域です。
まずは表紙をめくってみる
難しい話が続きましたが、入口はやさしくて大丈夫です。まずは3つの性質それぞれが、どんな傾向を持つのかを眺めてみてください。きっと「これは自分に近いかも」という手応えがあるはずです。
アーユルヴェーダの体質を見るのに必要な視点
3つのドーシャを軸に体質を考えていきます。
ドーシャを知る際には自分の
- 身体的特徴(身長が高いとかがっちりしているとか)
- 精神的・心理的な傾向(せっかちだとかのんびり屋さんだかと)
- ライフスタイル(スケジュール帳が埋まってないと落ち着かないとか引きこもりガチとか)
- 乱れた時の特徴(便秘や怒りっぽ口なるとか)
が重要な指針になります。
中には自分で気づいていない特徴もあるでしょう。そんな時は近くにいる家族や友人に聞いてみるのも有力な手掛かりになります。
ヴァータ・ピッタ・カパのそれぞれのページで詳細を説明しているので、自分にどの程度当てはまるかセルフチェックもしてみて下さい。
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