NPO法人ヴェーダビージャム

カパとは——地と水のドーシャ

カパは、アーユルヴェーダの3つのドーシャ(体質を考えるための分類)のひとつで、『地』と『水』の元素から成るとされます。重さ・安定・潤いを性質とし、落ち着きや持久力、寛容さと結びつけて語られてきました。このページでは、カパの特徴と、伝統的に勧められてきた過ごし方をご紹介します。

大地を茂らせる人、プリッティヴィ

カパ体質のイメージ画像

プリッティヴィはゆったりと流れる川のように動く——慌てず、涼やかに、誰の重さもさりげなく背負う。柔らかなモヘアのカーディガンを長いサテンスカートに重ねる——身を寄せたくなる温もり、夕染めを拾うやわらかな輝き。大地がちゃんと落ち着きを得ているとき、彼女は忍耐そのもの。それが深く沈み込みすぎたら、早起きし、動き、彼女の慈しみの雨を新しい土に降らせることを思い出す。

大地は一度した約束をそのまま保つ。しかし耕されない畑は重くなり、優しさも、それを運ぶ風を必要とする。

カパ体質の特徴

安定した心

学ぶのはゆっくり、忘れるのはさらにゆっくり。長い記憶、長い忠誠、長い恨みも持つ。

たおやかで実をもつ体

豊かな髪、透ける肌、大きく穏やかな瞳。温もりを保ち——重さも保つ。

ゆっくりな消化

朝食を抜いても平気。甘く重たいものを好み、苦いものと辛いもので豊かになる。

深い眠り

雷鳴の中でも眠れる。目覚めは遅く重い——目的の引力が起き上がらせる。

養う者

人のために料理し、誕生日を覚えている。彼女の家は疲れたものが休む場所。

大地の縁

乱れるときは、停滞、執着、動かさない限り動かない重たい悲しみ。

カパの基本データ

元素 地 + 水
性質(グナ) 重・冷・柔・油・遅・安定
気候 晩冬から春の時期
1日のうちの時間帯 6時〜10時・18時〜22時
人生の時期 育ちの時期
関わりの深い感覚 味覚・嗅覚

※ アーユルヴェーダの古典で伝えられてきた対応関係です。体質を考えるための伝統的な枠組みであり、医学的な診断ではありません。

カパの1日の過ごし方

時間帯 テーマ 過ごし方
六時前に起き、動く 乾布摩擦。温かい生姜・蜂蜜。朝食前の散歩——あるいは朝食を抜いてもよい。
軽く、香り高く、温かく 豆、青菜、大麦。黒胡椒、ターメリック、生姜。乳製品、パン、甘いものは控えめに。
何か新しいこと 帰り道を変える。何かを作り上げる。試される会話。やさしく、しかし確かな刺激を。
望むよりも少なめの眠り 八時間で十分——十時間ではなく。早寝はせず。曇りの日でも、太陽とともに起きる。

※ ディナチャリヤーは、アーユルヴェーダで伝えられてきた1日の過ごし方の知恵です。ご自身の生活に合う範囲で取り入れてみてください。

カパを鎮める食べ物と過ごし方——取り入れたいもの・控えめにしたいもの

カパ体質の食べ方と過ごし方は、「軽やか・温かさ・動き」が基本の向きです。カパを鎮める食べ物と、乱しやすいものを、古典で語られてきた選び方としてまとめました。

動かすもの

  • 生姜・黒こしょう——温かく、軽さをまとわせるスパイス。重さに傾いた日に。
  • はちみつ——甘いのにカパを増やさないと古典で語られてきた甘味。
  • 豆類・葉物野菜——軽く渋みのものはカパと相性がよいとされる。
  • 白湯——温かく、シンプルに。
  • 散歩・こまめに動くこと——体を動かすことが、カパにいちばん合う過ごし方。
  • 早起き・新しい刺激——同じ毎日に変化を。とどまらないこと。

乱すもの

  • 脂っこいもの・揚げ物——重さを足す方向に働くとされる。
  • 甘いもの・乳製品の摂りすぎ——カパの性質を強めやすい。
  • 冷たいもの——冷えを重ねるもの。
  • 食べ過ぎ——量そのものがカパを高める。腹八分に止める。
  • 昼寝・二度寝——動きを止め、重さをためる方向に。
  • 座りっぱなし・変化のない毎日——動かないことがカパを増やす。

注:ドーシャは病気の診断ではなく、自分の傾向を知るための伝統的な考え方です。

よくある質問

Q. カパとはどんな体質?

カパは、水と土の元素から成るとされるドーシャです。重さ・安定・なめらかさを性質とし、落ち着きや持久力、おおらかさと結びつけて語られてきました。体格がしっかりして、ゆったりした傾向があると古典では言われます。

軽く、温かく、少しスパイスの効いたものが基本の向きです。生姜や黒こしょうなどの温かいスパイス、豆類、葉物野菜、はちみつ、白湯が、重さに傾いた日に古典で勧められてきた選び方です。

脂っこいもの、甘いもの、乳製品や冷たいものの摂りすぎ、食べ過ぎは、カパの性質を強める方向に働くとされます。昼寝や二度寝、座りっぱなしの一日も同じです。

春や朝(6〜10時)、寒く湿った季節、動きの少ない日々に高まりやすいと考えられてきました。体が重く感じる、朝すっきり起きにくい、動くのがおっくうになる——こうしたサインは、自分の傾きを知る目安です。

朝は早めに起きて体を動かし、日中はこまめに動き、食事は軽めで温かく。同じ場所にとどまりすぎず、新しい刺激や変化を取り入れるのが、カパと相性の良い過ごし方です。

自分の体質をセルフチェックする

このセルフチェックは、アーユルヴェーダの3つの質(ドーシャ)のうち、どんな特徴を持っているか気づくためのものです。 体質を確定する診断ではありません。気軽に、自分に当てはまるものを思い浮かべながらチェックしてみてください。

カパ(地+水)

  1. 学ぶのも忘れるのもゆっくりで、記憶は長持ち
  2. 消化はゆっくり、朝食を抜いても平気
  3. 穏やかで面倒見がよく、人の世話をするのが好き
  4. 色白でしっとり滑らかな肌質
  5. 一度始めたら最後までやり通す
  6. 体つきはしっかり、髪や肌が潤いやすい
  7. 毛量は多く、太くてしっかりとした黒髪
  8. 眠りが深く、目覚めが遅く重い
  9. 冷たく湿った日が苦手
  10. 乱れると、停滞・執着・気分の重さが出やすい

いくつ当てはまりましたか?他のドーシャでも同じようにセルフチェックしてみて、数の多いものが自分の体質に近いと考えられます。自分で判断がつきにくい時は信頼のおけるセラピストさんの意見を聞いてみるのもお勧めです。

アーユルヴェーダでは、人の心や身体の傾きを『ドーシャ』という3つの質で考えます。自分がどのタイプに近いかを知ると、食べ方や過ごし方の”自分に合う選び方”が見えてきます。あなたはどのタイプ?

心のあり方を知る——3つのグナ 

身体にドーシャがあるように、心にも『グナ』という3つの質があると考えられてきました。サットヴァ・ラジャス・タマス——自分の心がどの質に傾きやすいかを知る、もう一つの見方です。

アーユルヴェーダって、難しくない 

「名前は聞いたことがある」くらいの方へ。インドで受け継がれてきた暮らしの知恵を、日本の毎日に使える形で、やさしくお届けします。

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